つながる青空市STORY❶
「10年目の募金」編
2011.3.11東日本大震災から10年が経った。
2011年5月から始まった 復興チャリティイベント つながる青空市も10年。 始めた頃の協賛は身内だけでした。
2回目 3回目は 近所のラーメン屋さんのおじさんから また車屋の同級生から。 1万の協賛を集めるのが本当に大変な思いをした。 回を重ねる毎にご協賛も徐々に増え、みなさまに支えられて つながる青空市は今日まで続けて来れました。 私も募金したい 私も支援したい そんな方々の支援の輪がどんどん広がりました。
10年たった今年は 会でお役に立てて下さい。 青空市を続けているから。 青空市で使って下さい。 そんな声がほとんどのご協賛。 人の想いって 人の繋がりって ホント…凄い。 10年目の募金はつながる青空市さんへ…。 だって そんなみなさまのあたたかいご支援は被災地に そしてこれからも続いていく青空市で大切にご活用させて頂きます
今年も出した白ヤギさんからの 約120通のお便りに 応えて下さった黒ヤギさん達に 心から感謝申し上げます みなさま 本当に本当に ありがとうございます
令和3年 つながる青空市実行委員会より
つながる青空市STORY❷
助け合いの精神 「ベテランが駆け出しを救う」編
昨年からのコロナ禍。今年の青空市の開催をやるべきか止めるべきか 数ヶ月悩みに悩んだ。 被災地に想いは届けたい。 被災地支援は続けたい。 どんなカタチでも 止める事は 選択肢にはありませんでした。
イベントと称したつながる青空市ではなく 純粋に ただただ 募金はしたい。 それをカタチにするには イベントではない 「募金会」 でした。 出店募集もなし。 歌や踊りのステージもなし。 だけど何にもないのも寂しいし。 そこで実行委員であるたった4つの出店のみに絞り開催する事となりました。
バーガー屋さんとバーガー屋さん&コーヒー屋さん。 それに消ゴムはんこ屋さん。 飲食がこれだけなのに バーガーバーガー だなんて 競合するに違いない。 火花散るに違いない。
9月19日日曜日 秋晴れの中 始まった青空市募金会も 朝からお客様が賑わい 2つのバーガー屋さんも上々の出だし ところが 先日キッチンカーが出来たばかりの駆け出しのバーガー屋さん。突然 ガスが点かなくなるアクシデントが それを見たベテランバーガー屋さん すぐ様 キッチンカーに乗り込み やれハンマーだの レンチだの あれこれ修理が始まった…。 すったもんだのすえ ガス欠が判明 ガスを買いに行く羽目になりました
本来ならライバル同士の彼らが 助け合い そして仲良くなり つながった姿はとても美しい光景でした それでなくても 焼き上がりにかなり時間がかかってたにも関わらず待ってくれてたお客様。 キッチンカーがガスを補充に行ってしまったのに 待ってくれてたお客様。 来年こそは買いに来るからと 笑顔で帰られたHんださん 誰も文句言わず 笑顔で返してくれました
青空市は 人と人とのつながりで成り立っています。 人が人を好きで 時に 人は人に疲れてしまう事もあるけれど でもやっぱり人に救われて。 だからこそ 人と人とのつながりこそが 明日への元気になるんだと思います つながる青空市は そんな人と人とのつながりを ずっとずっと大切にしていきたいと思います^ ^
つながる青空市STORY❸
表の1日と裏の364日 「青空市のバックヤード」編
今年の青空市は 実行委員全員が参加ではありませんでした。 県外在住者 医療従事者 県外往来歴があった者など。 感染しない させない を万全にしての事。
だけどね。 みんな一人一役。 出来る人が出来る事をする。 誰がどれだけじゃなく みんなのチカラの集合体が 青空市を作るから。 イベント当日に来れなくても AEDを消防本部まで借りに行ったり フリマの商品を持って来てくれたり 協賛を振り込んでくれたり そして エステのお客様からまでも フリマの支援品があったり。 実行委員を引退したのに 手伝いに来てくれたスタッフ。設営はまずゴミ拾いから始めるスタッフ。 みんなの賄いを作るスタッフ。 沢山の沢山のチカラが 大きなカタチになって つながっていきます。
そして 青空市のバックヤードには 何と! 挽きたて淹れたてが頂ける珈琲マシーンが 頑張ってるスタッフが 美味しい珈琲を飲めるようにと 重い機械をもやしのような細い体で運んで貸してくれた実行委員。 イベントは1年に1日だけど 364日は毎日が 次の青空市へのウォーミングアップ 一年をかけて みんなで作る青空市。 13回目もそんなみんなの頑張りで 安全に開催出来た事。 ホントにホントに 感謝です^ ^
青空市ラストSTORY 「勉強より大切なコト」
「僕の夢」編 今年のイベントが終わってから、青空市へ来てくれたF君のお母さんからこんなメールが届きました。 『去年4年生10歳で1/2成人式が学校であり、1人1人将来の夢をステージで発表しました。その時の発表が、みんな自分のやっている部活の「バスケットボールの選手になりたい!」「サッカー選手になりたい!」「料理人になりたい!」「デザイナーになりたい!」とかでした。そんな中、Fは 「僕は将来お金持ちになりたいです 理由は、お父さんやお母さんがいない子供達を支援したいからです」 でした! 我が子ながら感動したのと 青空市の意味を言葉では難しいけど、心では理解してるんだな…って。 勉強より大切な事を学ばさせて頂いてます。』
毎年、青空市に一年かけて貯めた募金箱を持参してくれるF君。 青空市はそんな方々に支えられ、10年13回を重ねて来る事が出来ました。
誰かが誰かのためにできる事。 そんな人と人とのつながりが 子供達は勉強より大切なコト。 大人達は仕事より大切なコト。 そんな何かを青空市で感じていただけたら本望です。 これからも誰かのために出来る事。 その心を大切にして青空市を続けていきたいと思います。
みなさま、これからもつながる青空市をどうぞよろしくお願いいたします。
令和3年 11月 つながる青空市実行委員会